どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【挫折ポイント】エリアマネージャーの告げ口

こんにちは。帰ってきた太郎です

 

今回は、組織ネタです。薬局も大手から零細企業までいろいろありますが、今回は中規模から大手にありがちな話です。

 

中規模以上の薬局、50店舗以上でしょうか。その薬局組織の会社には必ずエリアマネージャーと呼ばれる中間管理職がいます。年収でいうと700〜750でしょうか。某薬局のエリアマネージャーは750くらいでした。

 

このエリアマネージャーを簡単に説明すると、5から6店舗くらいをまとめて巡回するような役職です。

名前は課長とか部長とかリーダーとかいろいろありますが、その役割の方は組織薬局では必ず存在します。

 

仕事は主に、自分の統括店舗の薬局に勤務薬剤師として入ることです。

これは一般の平薬剤師の有給で人員に穴が空いたとき変わりに出勤します。あとはシフトの管理など雑務を請け負うたりもします。

 

しかしそれは表の仕事で、エリアマネージャーの1番大事な仕事は告げ口です。

 

私も中堅、大手薬局を勤めまして、その実情は把握しています。どちらも共通してそのシステムがありました。

 

薬局組織は非常に縦社会の文化で、エリアマネージャーに気に入られなければ、まずその会社での出世はないでしょう。

 

なぜこの告げ口システムがあるのか。これは、二つ理由があります。

 

1つは、薬局の人間関係を上層部が知る為です。薬局は狭い世界なので、人間関係をこじらせると、まず長くは続きません。上層部も薬剤師を辞めさせたくないので、人間関係を知り配置転換などを早期に計るのです。

 

2つ目は、出世や派閥の為です。これは薬局組織を目の当たりにしてきたのですが、必ず組織薬局には派閥があります。エリアマネージャーは自分の統括薬局でどういう人を引きあげるか常に考えています。保険調剤で食っている世界なので、薬剤師1人あたりの売り上げはほとんど変わりません。あと評価基準に挙げられるのはエリアマネージャーの告げ口しかないのです。

 

この告げ口の対象にあがると、ほぼ不偶な道しかありません。その会社で上にあがるのはほぼないでしょう。運がよければ別派閥に引き取ってもらえますが、運が悪ければ辞めさせられるような店に配置されます【前記事参照】

薬局の異動は早いです。告げ口があったら、すぐに飛ばされます。独身ならよいのですが、家族を持ったら悲惨でしょう。次の日に辞表を出した方がよいかもしれません。

 

もう終身雇用の時代は終わりましたし、会社はすくなくとも当てにはできないのです。

 

f:id:cometarohpharma:20190526214716j:image