どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【スキル積み上げ】高い服薬指導にある患者に服薬指導すると、、

はい。太郎です。

 

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今回はタイトル通り服薬指導のネタです。高いスキルの薬剤師が担当している患者に服薬指導をするとどうなるのか。

 

想像通り、歯が立ちません。まず、低いレベルにある薬剤師であると、患者さんはほぼ満足できないでしょう。良質な薬剤師の指導に慣れているので、もはや普通薬剤師だとクレームが来るかもしれません。

 

私も普段、レベルの高い薬剤師の指導にあたっている患者さんに臨時で薬を出したところ、そんなこと知っているわ。と一蹴されて終わりました。クレームに繋がると怖いので、間違いのない基本的な事だけ伝えて、守りの服薬指導をして切り抜けました。

感覚的ですが、患者さんの知りたいことは、薬の知識の先にある、どういう結果をもたらすか、結局どうなるのかということが知りたいみたいです。

 

その薬を飲むことによって、どうなるかは患者さんによって変わってくるし、あらゆるパターンが考えられます。薬が合わずに副作用の方が多くでる可能性もあるし、体質で効果が出にくいかもしれません。パターンが何通りも考えられるのです。

 

その何パターンも考えられるものから、うまく患者さんに伝えられる能力が求められているのです。医師もどうなるかは伝えていない可能性もあるので、医師の職域を侵害しない程度に患者さんに伝える必要があります。

 

薬の作用は説明できるけど、その後どう治癒するというところまでの説明は、治療方針もあるので、伝えにくいかもしれません。患者さんとの信頼関係と医師の処方意図がわかって初めてできる仕事です。

 

高い服薬指導というのは針の穴を縫うような発言で、想像以上にレベルが高いものでした。医師を立てて、患者さんに満足してもらうというのが、薬局のゴールでしょう。

 

満足というのがまたくせ者で、既に高いレベルの指導を受けている人はもはや指導レベルを引き下げられないのです。一度上げた生活水準を下げられないのに似ています。そのレベル差を埋めるのに出されたのが、かかりつけ薬剤師制度でしょう。お金が少し発生するけど、薬剤師を指定できる制度です。

 

なので、そのお金を払っても指名をもらえる薬剤師とはすごい薬剤師です。知識と経験にお金を払っているのです。

 

私は高い指導を受けている患者さんの指導にあたって、自分がまだまだだとも思いますし、目指すべき道の1つは見えた気がします。あそこまで患者さんを満足させれば、わざわざその薬局まで足を運ぶことでしょう。