どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【薬剤師の年収】薬剤師に昇級感覚はない

はい、太郎です

 

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今回は金銭面の話です。薬剤師という職は、ズバリ昇級はありません。あるのですが、そこまで長く続かないということです。

 

詳しく紐解いていくと、まずは昇級の可能性がある大手チェーンの薬局では、基本給が安いのです。大手新卒で入社しても400そこそこ、個人薬局はいきなり500から600もらえます。

 

大手チェーンで600万いくには5年から10年は要するでしょう。それを達成するのに、そのような年月は要らないからです。大手チェーンで1.2年鍛えられて、個人薬局いけば、経験ありということでいきなり600万もらえます。そうなると、わざわざ大手チェーン薬局にとどまる理由はあまりありません。役職が上がらない限り、大手チェーンでは550が上限でしょう。

 

2つ目は、個人薬局の問題です。個人薬局は、先ほどの説明通り、いきなり高給をもらえます。しかしながら、昇級はほぼありません。基本的に入ったままの給与です。あったとしても数千円です。

そして、一番の問題は給与が下がる可能性があるのです。これはどういう事かと言うと、大手薬局に買収されて、大手の給与水準に戻されてしまうのです。せっかく個人薬局でそれなりによい給与をもらっていたのに、大手の傘下に入り、役職でもない限り1年目の給与になってしまうのです。これを経験すると、もはや会社でコツコツという気が失せるでしょう。

 

私はかつて大手チェーンに所属していたときに、実際に給与を下げる想定をする作業をしていましたし、それにより涙を飲む人も多いのです。その方の生活もあるのですが、買収するときに利益見込みを大きく見せないと、決裁が通らないのです。

エクセルによって、自動的に大手の給与に計算され直されるので、その給与の中に詰まっているその人の想いなどはもはやないのです。

 

私の勤めている薬局も買収されました。それによりいずれ給与が変わるかもしれません。1年は最低でも保証するというオーナー同士の契約があるので、1年間は給与は保証されるでしょう。その後どうするのか。自分で道を見つけないといけないのです。

 

他の給与の高い個人薬局に勤めるか、大手の傘下になるかです。

大手チェーンの役職は15年勤めてやっと運良くなれるかどうかです。そこに、かけるのはギャンブルかもしれません。かと言って、個人に勤めてもいずれ食われてしまうでしょう。

 

薬剤師はいまそういう局面にいます。能力を持った人間がブルドーザーのように一網打尽にされていくようです。

 

私も答えはわかりません。いまは、薬剤師としてスキルをきっちりつけていくだけです。