どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【薬剤師の業務】在庫の管理

はい。太郎です。

 

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今回は、薬剤師の業務内容を覗いていきましょう。前回は1包化という作業の話をしました。

今回は在庫管理です。

 

薬局は小売業である以上、在庫管理は切ってもきれない事項です。そして、最近はジェネリックの登場でより一層、在庫管理の必要性が高まってきています。

 

ジェネリックは多くのメーカー品があるので、病院がジェネリックメーカーの指定をしてきた場合は、そのジェネリックメーカーの薬を仕入れないといけません。

 

またオーストナイズドジェネリックというのもあります。先発メーカーが作っているジェネリックで、全く先発品と同じです。刻印だけが違うだけで、中身は同じなのです。そのオーストナイズドジェネリックを好む医師もいるので、それを仕入れないといけない場合もあります。

 

仕入れる場合は箱単位で入れるので、1回しか来ない方は丸々錠剤が余ってしまいます。薬にも使用期限があるので、その期限を過ぎるとそのまま廃棄なのです。私が準大手に勤めていたときは、何ヶ月か使われていない薬剤が本部のリストに上がっていき、他店舗に薬を送れという指示が飛んできます。100店舗以上ある薬局チェーンは、そんな荒技ができますが、個人の薬局や2.3店舗程度の薬局は、他店舗で薬を使うということはできないでしょう。

 

あまり出ない薬は、他店舗も使うことはないので、引き取り手がなくなるので、不動在庫になり、丸々損失になるのです。

 

なので、よく出ないような薬は仕入れの時点で少数錠剤で仕入れるなどの工夫が必要です。薬の仕入れ先の卸も、分割して卸してくれますが、最近では薬価の改正で、分割してくれる薬の種類が減っています。卸としては分割として卸しても利益にほとんどならないからです。薬局の卸の担当者が、卸業界で影響力がある人ならば、融通をきかしてくれるかもしれません。

 

薬剤師の能力も薬局の業績に影響しますが、薬局においての卸担当者はかなり重要な立ち位置です。交渉が下手で1%でも高く買ってしまったら、チェーン店では何億も変わるからです。薬局チェーンでは卸担当者のポジションはかなり高く、役職もほぼついています。

 

よいポジションではありますが、営業寄りの仕事でプレッシャーもかなりあります。創業者社長からの圧力も大きいことでしょう。

 

薬剤師として在庫の管理としてできることは、発注量管理くらいでしょう。値段の事に関してはほとんど触れません。値段の変動で薬局運営は大きく変わります。