どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【挫折ポイント】1人薬剤師は育たない!?

こんばんは。帰ってきた太郎です

 

さてさっそくお題に入りたいと思います。

 

今回は1人薬剤師についてです。字はそのまんま、一人で薬局を切り盛りします。

 

私は1年ちょっと、この1人薬剤師というのを経験しました。この1人薬剤師、メリットもありますが、もちろんデメリットも存在します。

それについて一つ一つ解説していこうと思います。

 

まず、メリットから

一つは大手チェーンでも中小地場薬局でも、総じて給与が高めです。大手の場合は全国勤務の給与が高めの方がこの役になるときがあるでしょう。

事務の方の経費を浮かすことができるので、薬剤師の給与を高めにできるのです。

 

そして、もう一つは1人なので、自分の好きなように薬局を切り盛りできます。誰も口出しする人はいません。会社側も1人薬剤師をやってくれる人があまりいないので、口を出したくないのです。

自分で経営している疑似体験ができるかもしれません。

 

薬剤師業界の中では嫌がられる1人薬剤師。それでもいいことはあるのです。少なくとも1人薬剤師は会社組織では重宝されます。

仕事の流れなども一通り覚えることが出来ますし。

 

 

さあそして、デメリットです。

今回お伝えするデメリットは、皆が想像するデメリットとは少し違うかもしれません。

責任を全て取らなければならない。休みは管理薬剤師なので、取れることはほぼない。とかありますが、私が今回あげる1人薬剤師のデメリットは特にこの2つだと思います。

 

一つは服薬指導の技術が育ちにくい。

これは結構ズバリ言えますね。

 

1人だから処方箋枚数20枚くらいではないの?という感じで1人1人じっくり服薬指導できるのではないの?と思われるかもしれません。

 

しかしながら、意外とそうではありません。立て続けに患者はきます。入力、調剤、服薬指導全てをしたら、結構服薬指導以外のことに時間を取られてしまいます。そして次の患者が来たら、その患者の入力などもしないといけません。そうするとまともに1人1人に服薬指導する時間はあまりないのです。

 

なので、いつも同じ薬の患者はビニール袋に入れてすぐあげられる状態にして、ただ渡すだけの方もいます。

 

そしていつものですね〜【前記事参照】と言うか無言で渡して終わりです。患者が3、4人待っていたら、1人1人に服薬指導するのが物理的に無理なのです。

 

また、他の薬剤師がいないと言うのも、メリットでもありデメリットでもあります。自分で気付かない点はずっとそのままなので、なにも変えられずそのままいくのです。

これも歳をとった時、苦労する点かもしれません。

 

さて、もう一つの点はほぼずっとその薬局にいることです。会社としては1人薬剤師は重宝しますので、定着したらそこにいさせたがります。何も反論や退職するしか、そこから抜け出すことはほぼできないでしょう。

 

デメリットを二つあげましたが、やはり服薬指導が育ちにくいのが、1番の理由かもしれません。これは人それぞれの意識によるものは大きいのですが、それでも1人薬剤師という環境は裸の王様になりえます。

 

f:id:cometarohpharma:20190609210609j:image