【指導薬剤師】指導薬剤師が教えるものはわずか
はい、太郎です。
指導薬剤師が伝授するものはごくわずかということを話していきたいです。
指導薬剤師に限らず指導する立場にあるとして、教えるものは最初の基礎の方であると思います。
よく漫画とかで、
弟子が師を超えるために倒そうとするけど、師も本気を出した時、教えたこともないような奥義を繰り出します。そして弟子は大抵負けます。
あとは、
私は部活で楽器をやっていたのですが、そこで教える師匠みたいなひとは、最初のテクニックの前の基礎しか教えません。テクニックを伝授したとしても、基礎のテクニックです。
師はだいたい最初の組手レベルのものしか教えないのです。
この基礎しか教えない理由は2つあると思っています。
まず教える対象が高いレベルにないことです。
器が大きくないと、その中に入れるものがどんなによいものでも溢れるということです。高いレベルの事を伝授しても、教えてもらう側がそれを受け止める器がないと何も入らないのです。
あともう一つは師の防御反応でしょう。師は教え子に伝授したくない自分特有の個性、技みたなものが存在します。全てを教わった弟子は、免許皆伝といいますが、それ以上に師特有の奥義みたいなものが存在します。弟子が知らない師の技などがそれに当たるでしょう。
それを知らずに師を超えようとするから、負けるのです。
楽器もそうでした。すごく楽器のうまい先生がいましたが、無呼吸奏法というものを披露していました。鼻で呼吸した息をそのまま吹く奏法ですが、そんな神業的な事が出来るのか。。真実かホラかはわかりませんが、これは教わるものではありません。まさに奥義です。
薬剤師も基本的な薬の注意事項は教えていただけますが、それ以降のどうやって患者さんにアプローチするかは、もうその薬剤師1人1人の生き方でしょう。
生活指導まで介入するのか、薬剤の注意事項を重点的に指導するかはその薬剤師次第です。
薬には、それぞれ押さえて置くポイントが1つ1つあるので、それを完璧に述べることができるのが、薬剤師の基礎練の1つでしょう。
薬剤師はやはり薬です。薬に超特化して、それにプラスアルファ何ができるかです。
奥義は自分で作り上げていくものでしょう。薬剤師であればどういう方向に行きたいのか。これによって、自分の身につけるスキルは変わります。
コツコツ基本の事を押さえてさえいれば、自ずと自分の特化したスキル、方向性になるでしょう。そして、自然と教える側に回るのです。