どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【薬剤師の業務】1包化という作業

はい。太郎です。

 

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今回は、薬剤師の仕事内容について覗いてみたいと思います。

薬剤師であれば、誰でも経験があるのが、この1包化です。この作業は一般の方にはあまり認知されてないみたいです。

 

薬剤師というと、粉を測ったり、調合したりのイメージがあるかとは思いますが、この1包化という作業はどの薬局でもしていることでしょう。

 

簡単に説明すると、1包化とは、錠剤が多種類あるので、1包にまとめる作業です。

これだけ聞くと簡単そうですが、患者さん個々によって、1包化しない錠剤としない錠剤があるので、結構手間取ります。

そして何より錠剤を出す作業。これが結構手厳しい。100錠、1000錠と剥いていれば、手の爪がはがれるような痛みを感じてきます。

 

そしてこの作業。やっていると仕事をした感になりますが、おそらくあまり将来的にはスキルが身につきません。薬剤師でなくてもできる作業であるので、それがかなりできる人であっても差別化にならないからです。

 

日本ではテクニシャンという調剤専門の職を導入する流れに少しずつ近づいています。薬剤師でなくても1包化できる権利を得られるようになるかもしれません。そして調剤機械の発達もあります。いまは調剤機械がかなり高いので薬剤師を雇ったほうが安いかもしれません。これが安価になってくれば、経営者は薬剤師より機械を導入するでしょう。スイッチ1つで1包化が完了します。そうなれば、1包化の作業だけが得意な薬剤師は危ないのです。

 

現在では、ほとんどの店舗が1包化を薬剤師の手でやっているでしょう。そうなると、服薬指導の浅い若手が1包化がすることになります。作業をするのは大事ですが、1包化ばかりする仕事からは脱却しなければなりません。やはり、最終的に薬剤師は服薬指導できてナンボだからです。

 

そして、服薬指導のチャンスがないと、出来ないままです。それが1番危ないでしょう。そのまま出来ずに時が過ぎています。服薬指導の実践を多く積めば、あとはもうどこでもやっていけるのです。

 

1包化の作業を頼まれてやることは、もちろん大事なことです。しかしながら、その作業だけやって時間を過ごすのは本当に危ないです。あの人は1包化を全部やってくれる人だ!とドンドン自分のところに仕事がきます。服薬指導のスキルは身につかないので、辞めたくても自信がないので、辞めるに辞められません。

 

1包化をすると、国から加算点数が追加され、調剤報酬が多くなります。しかしながら、国は調剤に関しての報酬を減らしてきているので、1包化という値段も安くなるかもしれないのです。以前は、調剤のスピードが早い薬剤師が優秀と言われましたが、今はそうではなくなってきました。時代は伝え方などの対人スキルに移ってきてます。

 

機械やロボットの波が薬剤師業界にも迫っているのです。