どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【薬剤師の年収】新入社員の年収の違い

はい。太郎です

 

f:id:cometarohpharma:20190909132019j:image

 

 

今回特徴的な年収の違いを説明していきます。

薬剤師の年収はだいたい650から700くらいに落ち着くと前回のブログで話しました。

 

 

https://cometarohpharma.hatenablog.com/entry/2019/09/05/124531

 

しかしながら、新入社員の年収はかなり差があります。最初から600だすところもあれば、350ほどしか出さない企業もあります。この差はなんなのかということです。同じ新入社員なら、能力にほぼ差がないのにです。

 

まず、600だすところの特徴は、地方の薬局で新人でも薬剤師という名のつく人が欲しいという所です。それほど、足りていない地域は足りていないです。薬剤師という免許があれば、質はどうであれ仕事ができる権利があるわけですから、薬剤師というだけでとりあえず欲しいのです。お金がとりあえず要るという人は、そういうところは手っ取り早いでしょう。

あと、もう一つのジャンルでドラックストアがあります。新卒で600出すところは、物販の売上を薬剤師に還流している特徴があります。処方箋だけでは600万の給与を賄いきれないので、他の雑貨とか医薬品などの利益を薬剤師に少し上乗せしているのです。

このドラックストアも薬剤師がとりあえず欲しいという特徴があります。

社会に出ると、薬剤師免許なしで年収600をもらうというのは、結構大変なことなので、もらえるところでもらってしまったほうがよいかもしれません。中小企業では管理職にならないともらえない給与です。

 

反対に、350ほどしか出さない企業はどういう特徴でしょうか。これは間違いなく大手薬局チェーンです。なぜ安いのか。これは2つ理由があると思われます。

まず間接部門が多いことです。大手薬局には、本部という所があります。営業や広報などの部門があります。しかし彼らは薬局には配属していないので、直接には稼ぎません。なので、稼ぐところから給与をもらうしかないのです。そうすると、どうしても新入社員の給与を削る方向に持っていきます。

あともう一つの理由は、年功序列であることです。間接部門も薬剤師も年数経てば、給与が高くなってしまいます。上が高ければ下を低くするしかありません。なので、低い給与なのです。それでも大手薬局チェーンは毎年何百人も入ります。広報でバンバン広告を打っているので、情報が直に就活生に入るのです。それに広報員はイケメンや美女が多いし、ディナーとかも入社すればある。キラキラしていて、他の同級生も入ろうとしている。なら入ろうかなという理由で入るのです。

そして、3分の1は2、3年で離職するのです。その理由は給与が安すぎるから。350ではまず都会に住めません。実家暮らしで貯金もできないのです。それに、600万もらっている同級生はすごくよい暮らしをしている。バカバカしくて辞めるのです。

しかし大手チェーンは1年新卒が持ってくれれば、回る計算です。350で薬剤師を雇えればほぼ確実に余剰金が生まれ、その給与を上に分配できるのです。そしてまた1年後に新卒が入るのでそれでよいのです。

大手チェーンは、本当に超優秀な人材は年収1000万2000万で雇っているので、人材には困らないのです。新卒の1年は、優秀な人材を囲うためにどうしても必要なことなのです。

 

はい、大まかに違いを説明しました。350万の大手チェーンは、研修などみっちりするので、お金よりそういう体験をしたいという方はおススメかもしれません。