どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【スキル積み上げ】総合的な服薬指導へ

はい。太郎です。

 

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今回は、服薬指導に関してです。おそらくの話ですが、服薬指導が上達するにつれ、総合的な話と要点や患者さんの聞きたいことに絞って指導するようになります。

 

これは、自分が指導する選択肢が多くなってきたのと、選択の精度が上がってきたのだからかなと思います。

 

初心者のうちは、覚えたことくらいしかアウトプットできません。なので、どのような患者であっても同じような服薬指導に終始していたのです。患者さんによって性格や考え方が違うのにもかかわらず、インプットの量が少ないので、味気ない機械のような服薬指導です。

 

練習ならよいかもしれませんが、サービスとしてはやはりダメでしょう。個人のこだわりの外食店で食べているのに、チェーン店の画一化されたご飯を食べているようなものです。

 

薬剤師としての存在意義は、数ある服薬指導の中から、患者さんにあった指導を選びとることです。これが意味あることだと思います。服屋で店員さんにお似合いの服を選んでもらうという感覚です。これは機械ではなかなかできません。その人の感性などもありますし。

 

薬剤師も感覚や感性が少し入る部分があります。このような会話をすると、膨らむだろうなあとかを考えながら、必要な情報を引き出しています。そして即座にそれに対応する指導内容を伝えているのです。その洗練された引き出し方と、指導の選び方が中級者とベテラン薬剤師の隔たる壁でしょう。

 

本当にベテラン薬剤師はあらゆることを知っているし、理解しています。そういう薬剤師と一緒にいると、そのレベルに追いつきたいとなります。そして、次の世代に繋がるのでしょう。

 

中級者として、インプットがたっぷり出来たら、それを噛み砕いて伝える能力と、伝える情報の最善を選ぶこと。これが次への階段です。

 

そうすれば、患者さんも薬剤師を選ぶようになり、指名をもらえるようになります。それが増えていけば話題にもなり、医師からの信頼も増え、業界自体も動かせるような存在となるのです。薬剤師の基本はやはり、薬の知識と服薬指導でしょう。それを核として磨いていけば、自ずと世界が広がっていきます。