どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【指導薬剤師】指導する側の立場になると、分かること

はい。太郎です。

 

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今日は、指導薬剤師についての話です。私は最近薬剤師を少し指導するポジションに収まりました。特に指導薬剤師というプラス資格は持っていずに、教えるという立場にいるだけです。

 

それでも立場が変われば見える世界が変わります。まず、どこまで教えるかという点に関しては、その職場で基本的な事ができるまでと考えています。

 

薬剤師であれば、その薬局でよく出る薬についての解説や方針をこなすことができれば、指導できることについては終えます。指導薬剤師としての役目は果たしたでしょう。その現場での基礎的な事を習得したあとは、自分でスキルを磨いていくしかないのです。

 

あくまで指導薬剤師は、現場の入りたての方がスムーズに吸収できるように手助けをするものです。学ぶのは、薬剤師自身のことなのです。

 

指導薬剤師は、その薬剤師の到達点とそれに見合う課題を放り込むのが主な仕事でしょう。いわば監督みたいなものです。薬剤師のスキルはやはり実践により磨かれるものです。そのちょうどよい実践経験を積めるような仕事の振り分けの良さが、指導薬剤師の手腕にあります。

 

課題については、その薬剤師が負担になり過ぎず、かと言って簡単にならずくらいのものがよいかもしれません。それをコツコツ積み上げることによって、すごいところまで到達できるようになります。

 

これは、薬剤師に限らず、他の職種においても言えるでしょう。コツコツ積み上げたものが、あとでかなり高い壁となっているのです。

 

結果的に上手く学んでいって吸収できればよいのです。仕事だから最初から結果を出さなければいけないとかはありますが、それは正直無理でしょう。ベテランの方も最初は新人ですから、見守って育つのを待つのがよいのです。確かに私もそれ相応にスキルをつけていかないとと焦りましたが、そんな数ヶ月では身につきません。1年やって網羅的にこういうことかなあと結びついていくのです。

 

この分野は1ヶ月でできるよね?という指導というより、何年かして、知識が知恵として繋がっていくのです。1ヶ月でインプットした暗記のような事を患者さんに伝えてもあまり響きません。もちろん暗記も一つとして重要なのですが、それを支える指導経験、処方内容の見る場数によって生きた指導になるのです。

 

それを習得するには、その薬剤師自身が自分で課題を作って、それを自分でこなしていくしかありません。指導薬剤師は、その薬剤師に見合った課題を提案して、より早く現場に溶け込み吸収するように手助けするのが役目なのです。