【薬剤師の業務】かかりつけ薬剤師制度について
はい、太郎です。
今回はかかりつけ薬剤師について、いわゆる指名薬剤師について述べたいと思います。以前もブログで述べたかと思いますが、また述べます。
かかりつけ薬剤師について、患者さんが指名したい薬剤師と個別に契約することによって、報酬が得られるシステムです。しかし、その報酬点数が低いのです。数百円の世界です。そして、そのお金は経営者に流れるので、従業員は報われることはありません。
経営者としては、指名が多い薬剤師の給与をあげたいと考えていますが、数百円の指名料だけでは給与があげられるか微妙なところです。なので、現場感覚でいうと、患者さんとかかりつけ薬剤師の契約を結ぶことはリスクでしかありません。
大手の薬局ではかかりつけ薬剤師の指名数のノルマとかありますが、生活保護など金銭的に負担のないひとに契約を結ばせるというのが実態です。
在宅も同じです。生活保護や施設でまとめての契約が多いです。
結論を言うと、いまの指名システムでは無理があるでしょう。もしかかりつけにするなら、薬歴に自分の名前をかいて、専任とかけば良いでしょう。多人数店舗での実態はそうでしょう。
報酬を高くしたとしても、ただ経営者に金が行くだけなので、あまり従業員としては意味をなしません。
かかりつけ薬剤師の報酬は低いですが、指名を取れるレベルの薬剤師になっておく必要性はあります。そうすれば、お金はあとについていきますし、薬局に必要な人材になれば、いくらでもなります。
大事なのは患者さんから必要とされる薬剤師を目指すことでしょう。これが最大の目標です。患者さんから必要とされる薬剤師は、薬剤師としても必要とされるので、指導書など作成すれば、支持されるはずです。
そのような影響力を持つ人材が多く現れることで、業界のレベルは上がることでしょう。いま、医療の現場では、8割は医師の力、その他は他もろもろという感覚です。その体制を欧米では分割して医薬分業として実施しています。いかにそれを実行するかが、薬剤師業界の長期目標です。