どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【薬剤師の実態】既存店の売上上昇って何?

はい、太郎です。

 

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今回はノルマ的な話題です。

え?薬剤師にノルマとかあるの?と思われますが、企業の薬剤師はあるとこはあります。

 

企業の薬剤師って何?と思いますが、いわゆるチェーン薬局です。上場していて、営利主義的な薬局のところを言います。

 

上場していると、常に会社の成長が求められます。成長が見込まれないと、皆投資を渋るからです。でも薬局の売上の成長って何となると、規模拡大か既存店の売上単価を上げるしかありません。

 

規模拡大は、M&Aでガツガツ買えばよいだけです。ひたすら個人薬局を狙って食い潰していきます。

あとは既存店の売上を上げることですが、これが手厳しいのです。なので、薬剤師にノルマが課されます。これが医療と営利主義のジレンマと言えるでしょう。

 

深い服薬指導した薬剤師よりも、既存店の売上増加に貢献した人材が評価されるのです。そういう人材がそして上に上がります。なので、人にもよりますが、現場の一般薬剤師よりも知識に乏しい上司などは現れるでしょう。営利主義のチェーン薬局では仕方のないことです。

 

そしてどうやってあげるというと、まずはかかりつけ薬剤師制度による単価上昇です。以前のブログでも話しましたが、指名料制度です。薬剤師と患者さんが個別に契約して、多く指導料をもらおうということです。

 

患者さんが質の良い薬剤師を求めて手数料を払って選ぶという国の思惑でしたが、現実はそうはいきません。

まず患者さんはその制度のことをほとんど知らないでしょう。知ってたとしても手数料払ってまで服薬指導要らんわとなります。

そしたらどういう人が契約するかというと、公費でタダの方が契約する傾向にあります。タダだから、指名料で薬剤師選べるのはメリットだよね?ということで営業します。そうすると、患者さんは、タダだから、、ということで契約になるでしょう。

あとは、問題になってるキャバクラ的な薬剤師。美人薬剤師におじさんと契約します。それなら数百円指名料あがるくらいなら、キャバク

ラでクソ高い金払うよりよいという発想になります。男性の下心を利用した制度になります。これで勘違いして、握手とか患者さんが求めるようになってきたら、もうそういう店とかアイドルのところいけとなりますが、実態はそうです。

 

あとは、ひたすらジェネリックに変えるという作業があります。ジェネリックをある一定数超えると、店全体の手数料があがります。これは作業量が増えずに単価を上げる方法でしょう。これも一部闇があって、湿布や小児の粉はやはり先発品のほうが優れてるのは否めないですが、強引に変えてしまいます。うちはジェネリックしかないので、すまん。みたいなノリです。患者さんも他に薬局ないので、仕方ないのでしょう。処方箋に変更不可の印がなければ、もうジェネリックでよいよね?安いし。という誘導で無理矢理変えてしまうのです。

まあ、でも薬剤師もノルマがあるし、そのくらいしないと、国の達成目標は到達できないのが現状です。一応国は全体で80%にしたい目標ですが、医師としてはエビデンスが整っていて、MRが営業に来てくれる先発品を使いたいですよね。