【薬剤師の業務】医療が立体的に見える
はい、太郎です。
今回は薬剤師の業務についてです。薬剤師のスキルが上がっていくと、患者さんの背景が見えるときがあります。
薬の積み上がり方や処方の順序を見ると、患者さんがどのような病気でいまに至ったということも外枠ですが見えてくるのです。
昔の状態のことを聞くと、患者さんは心を開いてくれることが多いです。患者さん側からみると、この人はけっこうわかってくれてるなと思われる可能性があるのです。
患者さんの病気の経緯などが、立体的にわかるようになると、より深い服薬指導も可能になります。そして患者さんの信頼関係もより高まり、精度の高い患者さんの情報を得られることができます。
それを繰り返すことにより、患者さんから信頼される薬剤師になるのです。そしてますます必要とされる薬剤師になり、やりがいも多いことでしょう。
その流れになれば、結構薬剤師人生として楽しめます。最初はただ薬を流しているだけと思われるかもしれませんが、経験を積むことによって知識もついてきます。
このパターンでくれば、この疾患だろうというのが見えてきます。
処方箋に書かれていることだけでなく、その奥にあるニーズを掴むことができれば、ただ渡すだけという状況は打破できるでしょう。それが薬剤師の面白さであり、他からは見えない部分です。よく薬剤師のどこが面白いの?と言われますが、見た目上はただ渡しているだけに見えるのです。ただ、頭の中ではいろいろ多くのことを考えながら、薬を渡しています。
そういう薬剤師が特別でなく、ゴロゴロといるようになれば、業界も非常に活性化して、すばらものとなるでしょう。
患者さんがまず薬局に相談という雰囲気になれば、医師の負担も減り、本当の医薬分業が実現するでしょう。