どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

〜 そして薬剤師業界の勃興へ〜

【スキル積み上げ】ポイントを抑える

はい、太郎です。

 

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今回は患者さんに薬の説明を行う時のことです。知識がついてくると、薬の全てを説明したくなりますが、それでは患者さんの頭には入らないでしょう。

 

服薬指導をしていて感じることは、いろいろ薬のポイントを話しても、せいぜい1個か2個程度しか患者さんの頭に残りません。患者さんが疑問に思うことは、自分から聞いてくるでしょう。その時に個別に薬に関しての事を述べればよいと思います。

 

これだけは注意してというポイントを最初に話すようにします。それだと頭に残る可能性がありますからね。そしてこれがポイントということを強調すれば、なお頭に引っかかりを覚えるかもしれません。

 

服薬指導する中でも、いろいろ小さな細かい工夫をして、より薬の情報が頭に残るようにしています。

あとはいま現在うまくいっていれば、無理に薬の懸念点は話さないということはしています。その懸念点を話すことによって、きちんと薬を服用しない可能性があるからです。

 

医師の処方意図などもあるので、今の日本では、確実に不安なく患者さんに薬を飲んでもらうことが、薬局の最大の勤めです。

これを変に介入してはなりません。薬の解説をするのはよいですが、解説することによって、過度に不安になる患者さんもいます。それでは本末転倒なので、注意する必要があります。

 

医師の処方意図を崩さず、薬のポイントを的確に伝えるのが一番ベストでしょう。さらに言えば生活指導薬剤師になるのが、その先のよい指導になるでしょう。

 

【薬剤師のキャリア】プロ薬剤師は、宗教家のよう - どん底薬剤師の這い上がり@帰ってきた太郎

 

以前のブログで生活指導薬剤師については述べました。ただ、この領域に踏み込むには、医師とディスカッションして方針を提案できるプロ薬剤師になる必要があります。

 

現在の薬剤師界では生活指導に介入できるのが、職域を広げるチャンスになっていますが、循環器系の医師も生活指導に介入している時があります。そうである場合は医師の指示通りに進めるのがベターであるので、情報収集のみに努めるのがよいでしょう。

 

なかなか何を指導していいかわからない時がありますが、1つ言えるのは、下手なことをして、マイナスになるよりはそのままの方が良いということです。医師と薬剤師で言っていることが違えば患者さんが混乱しますからね。医師の漏れ残しに介入するのが薬剤師の努めかもしれません。